初プレー日: 2014年9月7日
場所: Westward Ho!, Devon, England
また行きたい度: ☆☆☆☆☆
http://www.royalnorthdevongolfclub.co.uk/
午前中にラウンドしたSaunton GCから車でわずか15分。ここに、我らゴルフ狂にとっては、ほぼ巡礼先と言ってもよいコースがあります。それが、Royal North Devon GCです。
Royal North Devonは、この写真にある通り、Englandで最も古いゴルフコースです。そして、このコースがある町の名前は「Westward Ho!」。町の正式名称に「!」が入っていることで有名です。しかし、England最古であることや、町の名前が珍しい、ということが巡礼の理由ではありません。
さて、コースは最初の数ホールは、まるで滑走路のような平坦さ。最初だけで判断してしまうと、何だか拍子抜けしそうな印象はあります。コースの中には羊もいて、とてもEngland最古の名門コースとは思えない感じ。Scotlandの北部にあるBroraというコースも、コース内に羊がいますが、そこではグリーンはグルリと微弱電流が流れる電線で囲ってあります。しかし、ここNorth Devonではお構いなし。当然、グリーンの上には羊の糞も転がっています。ボールの汚れを取るのに、ついついボールを舐める癖のある人はご用心(そんな人は僕だけ?)。
しかし、4番ホール以降、コースは見事なリンクスコースに変貌します。昔からそのままと思われる見事なアンジュレーションと、外したら終わりという濃密なラフが、僕らを出迎えます。
このコースには、さらに馬まで登場。馬って、遠目に見ていたり、世話をする方が近くにいれば安心ですが、こうして見ると実に大きくて、少々怖いくらい。欧州の主要都市には騎馬警官がしばしばいますが、馬から見れば、人間なんて踏みつぶしてくれるわ、という存在でしかなさそうに思います。
場所: Westward Ho!, Devon, England
また行きたい度: ☆☆☆☆☆
http://www.royalnorthdevongolfclub.co.uk/
午前中にラウンドしたSaunton GCから車でわずか15分。ここに、我らゴルフ狂にとっては、ほぼ巡礼先と言ってもよいコースがあります。それが、Royal North Devon GCです。
Royal North Devonは、この写真にある通り、Englandで最も古いゴルフコースです。そして、このコースがある町の名前は「Westward Ho!」。町の正式名称に「!」が入っていることで有名です。しかし、England最古であることや、町の名前が珍しい、ということが巡礼の理由ではありません。
巡礼の理由は、このコースは全英OP5勝の大レジェンド、J.H.Taylorが育ったコースだからです。Taylorは、1900年前後に活躍し、Vardon、Braidとともに「三巨人」と言われた一人。Vardonはその技量とグリップ、Braidは引退後のコース設計で名前を残しましたが、Taylorは日本人から見ると、あまり知られていない。しかし、僕らのようないわゆる「労働者」がゴルフを楽しめるように尽力したのが、実はTaylorなのです。彼はプロゴルフ協会の設立に尽力し、ゴルフの底辺拡大のために、各クラブにビジター枠を作るように要請した人物です。一方で、彼はゴルフのゲームに大変厳格な姿勢で臨んだことでも有名で、著名なゴルフ評論家、バーナード・ダーウィンをして「ゴルフを嫌うがごとくプレーする」と評するほどだったそうです。詳しいことは、夏坂健先生のエッセイにありますので、ぜひ、お読みいただきたい。
さて、コースは最初の数ホールは、まるで滑走路のような平坦さ。最初だけで判断してしまうと、何だか拍子抜けしそうな印象はあります。コースの中には羊もいて、とてもEngland最古の名門コースとは思えない感じ。Scotlandの北部にあるBroraというコースも、コース内に羊がいますが、そこではグリーンはグルリと微弱電流が流れる電線で囲ってあります。しかし、ここNorth Devonではお構いなし。当然、グリーンの上には羊の糞も転がっています。ボールの汚れを取るのに、ついついボールを舐める癖のある人はご用心(そんな人は僕だけ?)。
しかし、4番ホール以降、コースは見事なリンクスコースに変貌します。昔からそのままと思われる見事なアンジュレーションと、外したら終わりという濃密なラフが、僕らを出迎えます。
このコースには、さらに馬まで登場。馬って、遠目に見ていたり、世話をする方が近くにいれば安心ですが、こうして見ると実に大きくて、少々怖いくらい。欧州の主要都市には騎馬警官がしばしばいますが、馬から見れば、人間なんて踏みつぶしてくれるわ、という存在でしかなさそうに思います。
僕らは15時半にスタートしたので、ホールアウトが日没ギリギリになりました。しかし、そのおかげで一生忘れられない夕陽を、四人で立ちすくみながら見ることができました。
このコースは、England内で79位と、少々低いランキングになっていますが、これは前半と上がりの数ホールが、平坦でやや変化が足りないことに起因しているのでしょう。ですが、それ以上に、ここは夏坂健読者にとっては、聖地のひとつではないかと思います。僕にとっては、上の夕陽と一緒にラウンドした友人4人との思い出が濃密に残るコースです。いつか、この4人でもう一度、ここを訪れたいと、心から願っています。