2015年8月9日日曜日

No. 76:Musselburgh Old Links

初プレー日: 2013年11月10日
場所: Musselburgh, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆☆
http://www.musselburgholdlinks.co.uk/

3連続投稿が、The Open絡みになってしまいました。え?と思われるかも知れませんが、このMusselburgh Old Linksも黎明期のThe Open開催コースの一つ。1870年代から1890年代までは、St Andrews Old Course、Prestwickと、このMusselburghの3つでループ開催していましたが、大会が36Hから72Hに拡大された際、このMusselburghは開催ロータから外れました。



このコースは、現存する最古のゴルフコースとして、ギネスブックにも登録されています。また、もう一つ有名なのは、今はこのコース、競馬場の中にあることです。ということで、競馬の開催日は、コースは当然、クローズとなります。



今では9Hの小さなリンクスコース。3,000y満たない、Par34。しかし、The Open黎明期のプレーヤたちと同じ場所をラウンドできるのは、とても贅沢。しかも値段は、大人が£12、子供がその半額程度。ということで、初めてラウンドしたこの日は、長男を連れてゆきました。写真でもおわかりのように、後ろに競馬場のコース柵が見えます。



コース内部はリンクスそのもの。この日は、冬の走りで、やや凍っていて(気温5℃)固く、2014年8月にラウンドしたときは、好天続きで固く。いつでも固いのはリンクスの特徴ですね。



平らなコースですが、内情は絶妙なアンジュレーションがあり、とても楽しめるコースです。
ここは結局2回だけのラウンドに終わってしまったのですが、クオリティはとても素晴らしく、また行きたい度はとんでもなく高めです。海岸沿いで風も強く、2回とも満足の出来るゴルフができなかったということもあります。エジンバラ市内からそれほど距離もありませんので、スコットランドに出張などで行く機会があれば、ここをラウンドしたいとも思うところです。また、試せてはいないのですが、ここではヒッコリーシャフトのクラブを使ってゴルフができるそうで、一度、試してみたいと思いながら、帰国してしまったのはとても残念でした。

No. 75:Prestwick Golf Club

初プレー日: 2013年11月4日
場所: Ayrshire, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://www.prestwickgc.co.uk/

Prestwickと聞いて、ピンと来る人は相当のゴルフ通。St AndrewsがThe Home of Golfを名乗っているので、何となく第1回The OpenもOld Courseでやっていたように思いがちですが、実は第1回The Openの開催地は、ここPrestwick。街の名乗りも、The Birthplace of The Openです。



場所は、Troonのほぼお隣と言っていいところ。この界隈は、東のGullane界隈と並んで、スコットランドのゴルフ銀座の一つ。



この日一緒にラウンドしたのは、所属していたUphall GCでのパートナー、Ewan。同い年で、僕と同じ地域に住んでいた友人。彼とは、他のコースも何個か行きましたが、ここでのマッチプレーはとても楽しかったです。

Prestwickを特徴付けるものは、ブラインドです。そのため、日本人やアメリカ人の中では、好き嫌いがはっきり分かれるそうですが、僕は大好きです。コースは現在のThe Open開催コースと比較しても、全く遜色ありません。ですが、ギャラリーを収容するスタンドや、グッズや軽食を販売するテントを置く場所がなく、町自体も小さいため、1920年代を最後にThe Openのロータから外れてしまいました。しかし、今でも全英アマを初めとすると、アマチュア側のトップトーナメントは多数開催しています。



3番ホールは向かい風の右ドッグレッグのPar5。途中の段差を枕木で固めてあり、その枕木の下には巨大なバンカーが眠っています。



5番は「ヒマヤラ」と呼ばれるブラインドの200yのPar3。勇気が試されるホールです。


Prestwickは、とにかくアンジュレーションが素晴らしいのです。グリーンだけでなく、フェアウェイもラフも、とても美しい。

ここはもう一度、と思ったのですが、結局この1回になってしまったのは、とても残念でした。The Openの開催コースと遜色のないリンクスコースです。The Open開催コースよりも、値段も安めでティも多少余裕がありますので、西海岸のゴルフ旅にはぜひとも入れていただきたいコースです。

No. 74:Royal Troon Golf Club (Old Course)

初プレー日: 2013年10月18日
場所: Ayrshire, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆☆
http://www.royaltroon.co.uk/



2016年のThe Open開催コースであるRoyal Troonは、駐在中に二度ほどラウンドしました。しかも、二回ともメンバーさんにご招待いただくという幸運に恵まれまして、どちらでもプレーフィなどを払わず。通常プレーすれば、£200くらいですね。1回目のときは、Western Gailesのメンバーであった僕がお世話になっていたスコットランド紳士のご友人のご招待。この方は、Royal Troonの1番ティから200yの場所にお住まい。また、2回目にご招待いただいたメンバーさんは、我が師が経営する写真館の常連さんのお医者さんで、Royal Troonをプレーして50年以上、という方でした。どちらも、とてつもなく素晴らしい経験をさせていただきました。やはり、ビジターでプレーするのと、現地のメンバーの方とプレーし、ラウンジで今日のゴルフを語り合うのとは、比較になりません。

さて、コースの方は、全英OP開催コースの中でも屈指の雄大さだと思います。隣のホールへ打つことのできる、St Andrews Old Courseと違って、隣のホールは遥か彼方。そして、ラフの濃密さも全英OP開催開催コースだけでなく、スコットランドのリンクスでもトップクラスです。



これは有名な8番のPostage Stampと呼ばれるPar3。海からの横風が吹くホールですが、この写真のどこがグリーンか、わかりますか?



世界で一番美しいPar4と呼ばれる11番。11番から12番にかけては、右を鉄道が通り、左は濃密なゴース。でも、本当に滑らかで美しいホールです。



これは17番Par3のティから見る、The Marine Hotelです。この景色は、来年のThe Openの中継で出てくると思います。



最終18番は、グリーンのすぐ裏がクラブハウス。セカンドをトップしたらどうしよう、とドキドキするホール。2回目のラウンドだった2014年12月、ここでセカンドショットをピン横2mに付けて、バーディを取れたことは、本当に嬉しかった。


コースは2016年のThe Openに向けて改修中ですが、このようにコースメンテのスタッフの努力によって、美しいコースは維持管理されているのです。



Royal Troonはコースだけでなく、クラブの雰囲気が素晴らしかったのがとても印象的でした。メンバー同伴で入れるラウンジで、ビールと軽食を食べていると、他のメンバーやスタッフから気さくに声を掛けられて、心が暖まります。これはビジターでプレーしているときには味わえないことで、僕のスコットランド駐在は本当に幸運の連続であったと実感します。ちなみに、上の写真は2回目にラウンドした際、招待下さったメンバーの方が日本に帰る僕に「このヘッドカバーを君にあげよう。使い古したものだが、使ってもらえると嬉しい」と言って、その場でドライバーから抜き出して下さったもの。今でも、これが一番の宝物です。今でも、あの瞬間のことは鮮明に覚えていて、思い出すたびに感謝で涙がこぼれます。