2015年5月9日土曜日

No. 58:Royal Aberdeen Golf Club

初プレー日: 2013年2月22日
場所: Aberdeen, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://www.royalaberdeengolf.com/



Aberdeenは、現在、スコットランドだけでなく、UK全体で見ても非常に景気の良い街。北海油田・ガス田のオイルマネーが街の経済を潤していまして、ロンドンに次いで地価の高い場所とも言われているようです。もちろん、街自体は油田が見つかる前から、漁港や北方の島々への旅客船・貨物船の基地として栄えてきていまして、歴史があります。そして、そういう場所には必ず、名門と言われるゴルフクラブが存在します。Royal Aberdeen GCもその一つです。



Royal AberdeenはAberdeen市街から北に10分ほど進んだところにある広大な砂丘地帯に広がるコース。この広大な砂丘には、Royal Aberdeenだけでなく、北にはMurcarという別の名門クラブ、南にはKing's LinksというAberdeen市による公営コースが広がります。しかし、ゴルフコースとしての一等地は、このRoyal Aberdeenが占めているという格好になっています。上の写真は1番ホール。スコットランドのリンクスコースは、一般的に1番ホールは比較的簡単なことが多いのですが、ここは例外。1番はセカンドショットがグリーン手前に広がる「谷」越え。まだウォームアップし切っていない段階で、しっかりと捕えたアイアンショットが要求されます。



典型的なターフを積み重ねて作られたバンカー。壁はほぼ垂直。フェアウェイサイドのバンカーも全てこんな感じなので、バンカーに入れたら、即ワンペナという感じです。




グリーンを守る「畦」が走るグリーン。クラシックリンクスのグリーンは、周囲よりも低くなっているパターンもあります。アプローチは易しくなりますが、グリーンに乗ってしまうと、ラインが分かりづらくなります。



Royal Aberdeenは、フロントナインが実にタフ。そして、後半は少し易しくなるという印象のコースです。この辺りも、クラシックリンクスには珍しいパターンかも知れません。それにしても、この景色は見事。



Royal Aberdeenでは、アマチュアの英米対抗戦Walker Cupを2011年に開催。そのときのアメリカ代表選手に、2015年Masters優勝のJordan Spiethがいました。他にも英国代表として、Tom Lewisがプレーしています。

Royal Aberdeenは2014年にScottish Openを開催。この後も、他のコースとのローテーションで開催地になっていくようです。立地がスコットランド中心部から離れていることもあり(EdinburghからAberdeenまでは車で3時間くらい)、The Openの開催地としては苦しいところはありますが、コースの質が劣るわけではありません。実際、このコースの雑誌によるランキングは、スコットランドで13位。
名門クラブですので、週末のティを取るのは難しそうですが、午後遅めのティなら取れるようです。

No. 57:Gullane Golf Club, No3 Course

初プレー日: 2013年2月18日
場所: East Lothian, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://www.gullanegolfclub.com/courses/course-no-3



これでGullaneはコンプリートとなる、No.3 Courseです。このコースは5,300y弱でPar68でして、3つあるGullaneのコースの中では、いわゆるビギナー向けコースという位置付け。しかし、距離は短いけれども、巧みなバンカー配置とGullaneの売り物である高速グリーンは、ここでも楽しめます。



Gullaneの海岸にそびえる「ゴルフ場の丘」の一番西側にレイアウトされています。高さとしては一番低いところにあります。しかし、景色はとても素晴らしいのです。



西側斜面をつたっているため、コースからは常に海が見えます。足元に広がるLuffness Newや、対岸にあるKilspindieなどのコースを眺めながらのプレーが楽しめます。


海から町に戻ってくるホールは、No.3では15番のPar3。ここまで打ち下ろしていると、グリーンに直接落とすのではなく、手前からコロコロ行ってみた方が面白そうです。

やはり距離が短いことが災いしてか、Top100コースには入っていませんが、クオリティは非常に高いコースです。特にハンデ20を超える人には、No.1はもちろん、No.2も相当難しいコース。ですが、No.3はハンデ20~30までの人が楽しめる本格的なリンクスと言ったところ。Gullaneのスターターの方は「No.3は難しすぎないし、景色を楽しみながらゴルフができるコースで、私は一番好きだ」と仰っていたのが印象的でした(ちなみに、僕はNo.2が一番好き)。

2015年5月6日水曜日

No. 56:Craigielaw Golf Club

初プレー日: 2013年2月4日
場所: East Lothian, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆
http://craigielawgolfclub.com/



スコットランドのゴルフ銀座の一つ、Gullaneのすぐそば。Edinburghから見ると、Gullaneの入り口ある格好のコース。リンクスコースですが、実は新しいコースです。



地質的には完全なリンクスなのですが、コースは海には面していません。歴史あるリンクスであるKilspindieというコースの内陸側にレイアウトされています。



新しい設計ということで、やや作りこみ感があります。グリーンは原則、エレベーションがきつくなっている、いわゆる砲台グリーン。そのため、リンクス特有のフェアウェイとグリーンの一体感が足りないのが残念なところです。また、リンクスにしては、グリーンがあまり早くないのも、やや残念なところですかね。近場に、Gullaneをはじめ、トップクラスのコースが目白押しなので、どうしても評価が低くなってしまうのは、否めません。GullaneのNo.2が当時£50程度に対し、ここは£80くらいでしたから、割高感もありましたし。ただ、冬場でもフルコンディションでラウンドできるコースとしては、価値は高いと思います。



2015年5月3日日曜日

No. 55:Gullane Golf Club, No1 Course

初プレー日: 2012年12月23日
場所: East Lothian, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://www.gullanegolfclub.com/courses/course-no-1



Gullane Golf Clubは54ホールのリンクスを持つ、エジンバラ東郊のゴルフメッカというべき場所。その中で、No.1 Courseは基本的にはメンバー専用のチャンピオンコースで、週末のティを取るのはかなり難しくなります。Webサイトによると、週末は1日2枠のみになっているようです。



No.1コースもGullaneの町の中に1番ティがあります。右はクラブハウスと民家が並び、写真を撮っている背中には、町を貫く幹線道路が走り、その両端に商店街。No.1 Courseは、3つのコースの中では一番距離があり、一番丘の高いところにあり、さらに一番傾斜としては緩やかな設定になっています。



2番ホールを抜け、3番ティに上がると海の見える雄大な景色。Gullaneの丘の高い部分を縫うようにフェアウェイが走ります。9番のティから東を望むと、有名なMuirfieldが見えるという位置関係です。



これは海を背負う11番のグリーン。セカンド地点から見ると、グリーンの奥はすぐ海になっているようで、ピンが奥にあってもなかなか突っ込んでいくことができません。


17番ホールからGullaneを見下ろす景色も素晴らしい。写真左に屋根がオレンジ色の小さい小屋が見えますが、あそこが1番のスタートハウス。そして、その手前が18番のグリーンになっています。そこを走る道路に対して、ネットや柵は全くない。日本では考えらませんよね。

No.1 Courseは2015年のScottish Openの開場に選ばれています。The Openの前哨戦としては、ふさわしい会場と思いますが、そこでの試合を見ることができなかったのは、とても残念でした(ちなみに、No.1 CourseをベースにNo.2からも距離の長いホールを数ホール加えた、特別な設定になるのだとか)。そして、このNo.1 Courseの評価も非常に高く、スコットランドで21位という高評価を受けています。

No.54:New Course at St Andrews

初プレー日: 2012年12月17日
場所: Fife, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://www.standrews.com/Play/Courses/New-Course



St Andrews Links Trustが管理する6つのコースのうちの一つ。世界で一番古いNew Courseと呼ばれています。それもそのはず、このコースは、ゴルフの父Old Tom Morrisの設計で1895年にオープンしています。Old Courseよりも海側にあり、一番海側にあるJubilee Courseとの間に挟まれた格好になっています。



Newと言いながら、極めて古典的なレイアウト。フェアウェイのアンジュレーション、バンカーの配置に全く人工臭はしません。しかし、ここはOld Courseと違って、人が設計したもの。その意味で、逆に驚きがあります。Old Tomという人のゴルフへの洞察力の深さに感動できます。そのアンジュレーションの使い方も優美で、どこか女性を思わせる感じがあります。



Tay川に突き当たると、東に向かうPar3になります。通常の西風なら、このホールは220y近いフォロー。クラブ選択を迷います。


New CourseはPar3がとにかく素晴らしい。これは140yのPar3ですが、フォローの風で砲台グリーン。クラブ選択に悩みます。

New Courseを初めてラウンドした2012年12月は、Winter Seasonということでフェアウェイマットでプレー。このときは、風もそこまで強くなく、何と77というビッグスコア。しかし、2014年10月に2回目のラウンドをした際は、立っていられないほどの強風の中で89。同じコースでここまでスコアが違うということも、このコースが本物のリンクスである証でしょう。

Old Courseの陰に隠れて、認知度が高くないこのコースですが、やはり地元のゴルファーはその価値をわかっていて、2013年度のランキングですが、スコットランドで30位に入っています。
このランキングには、僕も納得ですね。