2015年2月24日火曜日

No.50:Stirling Golf Club

初プレー日: 2012年8月19日
場所: Stirling, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆
http://www.stirlinggolfclub.com/



Crieffをラウンドした日の午後から、当時のゴルフ狂の友人のホームコースだったStirlingへ移動し、この日の2ラウンド目を楽しみました。日本ではまず考えられませんが、スコットランド駐在期は午前と午後で違うクラブをラウンドするということは、本当にしょっちゅう楽しんだものです。



Stirlingの街は、Edinburghに移る前のスコットランドの首都。ですので、街を見下ろす丘の上にお城が鎮座します。時代で言えば、織田信長が岐阜や安土に城を持っていたような感じ。そこから、信長は海に近い大阪に目を付け、それが秀吉に受け継がれますが、スコットランドでもほぼ同じような時期に、城は山から海に出て行き、Edinburghに移ったのです。

そんな歴史ある街にあるこのコースは、そのお城が18H全てから見ることができるように絶妙にレイアウトされているのです。そして、設計者は僕の大好きなJames Braidとくれば、もう垂涎ものです。


高い木々に囲まれたコースは、手入れが行き届いていて、林の中は下草が丁寧に刈られているので、打ち込んでもロストボールになりません。そこから、木の間を抜くスリルあるショットが楽しめるところも嬉しかったです。アップダウンはややきつめではありますが、ティとグリーンはすぐ近くにあり、コースのヤーデージがほぼ歩く距離。そういう心地よさも含めて、ここはぜひ訪れて欲しいパークランドコースの一つです。

2015年2月23日月曜日

No.49:Crieff Golf Cub

初プレー日: 2012年8月19日
場所: Perthshire, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆
http://www.crieffgolf.co.uk/




スコットランドのヘソであるPerthの街から少しに西にある小さな街のCrieff。しかし、ここは街並みや丘からの景色が綺麗なことから、観光客が多い街だそうです。そして、ここにも美しいパークランドコースがあります。


クラブは町から少し外れた丘の麓にあります。クラブハウスとプロショップが分かれているのも、少し古風な感じがあります。スコットランドのパークランドコースの中でも、出色の一つです。スタートホールがグリーンの見えない打上げのPar3から始まるなど、ユニークなコースでもあります。



コースからはこのような広大なスコットランドの景色を楽しめます。スコットランドでは景色の一番良い場所にはゴルフ場がある、と言いますが、必ずしもそれはリンクスだけにあらず。パークランドにもそれは当てはまります。

Crieffはグリーンが速くて素晴らしいのが売りとのことでしたが、僕がラウンドした2012年の夏は雨が多く、そこまで速くはありませんでした。ですが、ここは常に大きな丘の高い方から低い方へグリーンが傾斜していることも特徴。それを頭に入れておかないと、見た目の近い傾斜に惑わされて、読みと逆に曲がるパット連発になります。はたして僕もそうだったわけですが、これでもっと速いグリーンだったらより楽しめただろうなと思ったコースでした。








2015年2月22日日曜日

No.48:St Andrews Castle Course

初プレー日: 2012年8月15日
場所: Fife, Scotland
また行きたい度: ☆☆
http://www.standrews.com/Play/Courses/The-Castle-Course



ここは、Old Courseなどを管理するSt Andrews Trust保有のコース。しかし、Old Courseなどのエリアにはなく、市内から車で5分ほど南に下った海沿いの丘の上にあります。



コースは典型的なクリフトップリンクス。海を見る立地は、本当に素晴らしいです。



また、コースはアンジュレーションが巧みに効いており、見た目にも素晴らしい。フェアウェイの広さも十分ありますし、難しそうに見えながら、そこまでペナルが厳しいわけでもありません。もちろん、ラフに曲げてしまうと、パーどころかボギーを取ることも難しくなりますが。


グリーンの向こう側にSt Andrewsの街を見ることもできます。特に後半のホールは、海沿いにグリーンが作ってあり、景色も最高、スリルも満点。当然、このコースの評価は非常に高く、UK誌ランクでは19位。
2008年開場の新しいコースで、決してクラシカルなレイアウトではありませんが、アマチュアにも十分楽しめる設計になっています。ただ、このコースは11~2月の冬季はクローズします。また、お値段もかなり高め。僕がラウンドしたときは、£140くらいでした。

No.47:Lundin Golf Club

初プレー日: 2012年8月15日
場所: Fife, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆☆
http://www.lundingolfclub.co.uk/



Lundinと書いて、僕の耳には「ロンドン」と聞こえるこのコース。海沿いの住宅街を抜けた先に、突然広がる美しいリンクスコースです。このコースは隣にあるLevenというコースと昔は同じクラブ。会員が増えて、クラブを二つに分けることなった際、9ホールずつを分割。そして、こちらのクラブは、その9ホールにさらにJames Braid設計による9ホールを追加して、今の形に至ります。



写真の1番ホールは左が海。しかし、フェアウェイが左から右に傾斜しているので左に打ちたいのですが、ラフと海が怖く、どうしても右に打ってしまうホールです。



海に近いホールは典型的な海岸線のリンクスそのもの。切り立ったバンカーと、硬い超高速のグリーンが待ち構えます。



追加された9ホールは、オリジナルの9ホールを見下ろす丘に作られました。そして、ここからのコースを一望する景色が、このコースのハイライト。まさに絶景と言っていいでしょう。僕の中では、スコットランドのゴルフコースの景色としては、ここが一番好きです。

このコース、初めてラウンドした日は、風と霧が出ていて、とにかく難しかった。友人たちと3人でスキンズをしましたので、正確なストロークはわかりませんが、恐らく100を切るのがやっとこさ、というところだったかと思います。速いグリーンに3パット連続だったように思います。しかし、それから約1年後、2013年6月にラウンドしたときは、風もほとんどなく穏やかな天気。写真は、そのときのものですが、何と、ここで僕の人生のベストスコア+1/72(このコースはPar71)を出すことができました。特に後半の9ホールは、-1というかなり出来過ぎゴルフだったわけですが、やはりこれがリンクスの面白いところ。風が吹くかどうかで、スコアが30打近く変わることもごくごく普通のこと。それを体験したコースでもありました。

当然、このような景色を持つだけに、このコースはUK誌での評価も高く、44位にランクインしています。ぜひ、Fifeへのゴルフ旅では訪問して欲しいコースです。

2015年2月14日土曜日

No.46:West Kilbride Golf Club

初プレー日: 2012年8月4日
場所: Ayrshire, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://www.westkilbridegolfclub.com/



Ayrshire地区はリンクスの宝庫ですが、West Kilbrideはその最も北に位置するリンクス。ちなみに、この綴りでスコットランドでは「ウェスコブライド」と読みます。グラスゴーから約1時間ほどの海岸線にあります。



このコースの特徴は、とにかく海に近いことです。OUTの9ホールは、コースの中でも内陸側を進みます。でも、コースのどこからでも海が見え、波の音が聞こえます。この写真で海に浮かんでいるのは、Arran島です。



そして、バックナインに入ると海沿いを戻ってくるというレイアウトです。とても感動的な景色を見ながらのゴルフが楽しめます。



グリーンは全体的に小さいものの、ハザードやラフなどのペナルは極端にきつくなく、とてもenjoyable。このコースでは、4年ごとにScottish Boys' Championshipを開催しているそうです。スコットランドの少年ゴルファーは、何という贅沢な経験をしているんでしょうか。

このコースの設計は、Old Tom Morris。やはり、立地を選ぶ慧眼が見事。Old Tomのコースは、とにかく景色が素晴らしいのと、ペナルが厳しすぎない。つまり、ゴルフとはそもそも「人生の楽しみ」である(娯楽とは少し違う)と考えるスコットランド人の考えに、完璧に合致しているコースです。ここをラウンドした後、クラブハウスの外で、このクラブの元キャプテンの方とお話しできたのですが、やはり海にこれだけ近いコースということもあり、風が吹くとストロークプレーなんかできない、とのこと。やっぱりゴルフはマッチプレーが楽しいのだよ、と仰られたことが、当時ようやくスコットランド在住1年を経過した僕には、とても印象的だったことを覚えています。

このコースも再訪したいと思いながら、この1回だけになってしまったのは、とても残念でした。ちなみに、このコースは、UK誌の評価によると、60位にランクインしています。

2015年2月8日日曜日

No.45:Castlerock Golf Club

初プレー日: 2012年7月22日
場所: County Londonderry, Northern Ireland
また行きたい度: ☆☆☆☆☆
http://www.castlerockgc.co.uk/



Portstewartをラウンドした翌日、川の対岸にあるCastlerockをラウンドしました。川の両岸にハイレベルのリンクスコースがあるというのも、北アイルランドの凄さというべきでしょうか。こちらも、アイルランド島で26位にランキングする素晴らしいコースです。
http://www.todaysgolfer.co.uk/courses-and-2-fore-1/top-100-golf-courses/top-100-golf-courses-ireland-2013/top-100-ireland-2013-30-21/



僕らがラウンドした日は、雨こそ降らなかったものの、結構風の強い日。コースは、ビジターティからでも6,600yでPar73ととてもタフ。フェアウェイの幅は十分あり、グリーンも大きく、ボールがフェアウェイにある限りにおいては、パーを取ることはそれほど難しくはなかった。しかし、曲げてしまうとラフが厳しく、脱出するのがやっと。僕はここで9つのパーを取っているのですが、トータルのスコアは98。優しさと厳しさが同居する、とても面白いコースでした。



このコースのハイライトは、17番ホールのティです。あと2ホールで終わり、というところになって、コース内で一番高いところにティがあるのです。そここから、コース全体が一望できる仕掛けになっていて、ラウンドを終盤で振り返ることができるという、とても粋な計らいが嬉しいです。



フェアウェイはそこそこの幅がありますので、思い切ってドライバーを打って行けますが、曲げたら、それ相応のペナルを払う必要があります。

前日ラウンドしたPortstewartに比べると、こちらの方がもう少しenjoyable。しかも、ビジター枠にそれなりの制限があるため、コースが必要以上に混雑しないというメリットもあります。巧みなコースの仕掛けといい、僕にとってCastlerockは本当に好きなコースです。それが理由というわけではないのですが、ここのプロショップで、僕はクラブのマークが入った財布を購入。それ以来、今も使い続けています。土曜日は基本的に競技のためティは取れませんが、日曜日の9時半から11時くらいまでは、ビジター枠があるようです。実は、この二つのコースは、Royal Portrushのご近所さん。Roya Portrushをラウンドされる場合は、こちらもセットでラウンドしていただきたいと思います。


No.44:Portstewart Golf Club

初プレー日: 2012年7月21日
場所: County Londonderry, Northern Ireland
また行きたい度: ☆☆☆
http://www.portstewartgc.co.uk/



北アイルランドツアーの第2ラウンド目は、アイルランド島のゴルフコースでは、21位にランキングされているリンクスコース、Portstewartです。
アイルランド島はいわゆる名門リンクスが非常に多く、ハンデ制限なくラウンドできるところを探すのも、少し難しいのです。ハンデ制限があるということは、ハンデを持っていない人はラウンドできないということでもあり、こうした人数の多いゴルフ旅では難儀な点の一つです。このPortstewartは、ハンデ制限のないコースでもあり、さらにランキングも上位ということで、期待を胸にコースに臨みました。



1番ティに立つと、巨大な砂丘に圧倒されます。巨大な砂丘を縫うようにフェアウェイが走るレイアウトで、少しでもフェアウェイを外してしまうと、ロストボールの危険性が高まり、見つかったとしてもボールが打てない、という厳しい状況に置かれます。



このコースは河口にできたコース。この川の反対側にも、別のリンクスコースCastlerockがあり、そちらは翌日ラウンドしました。砂丘の高低差を存分に生かしたホールもたくさんあります。



そして、自然の形状を巧みに使った砲台グリーンも多数あります。何と、このクラブのメインコースであるStrand Courseは、もともと長い間、11ホールだったそうなのですが、1981年に近隣のリンクスエリアを購入。地元の学校の先生であるDes Giffin氏によって、新たに7つのホールが設計され、現在に至るのだそうです。まるで、Pebble Beachが二人のアマチュアによって設計されたのと、似ているお話ですね。

見事なリンクスコースではあるのですが、少しペナル(罰の与え方)が厳しいように感じました。そういう意味では、プレーヤーのレベルを選ぶコースのはずなのですが、上記のようにハンデ制限もなく、ビジターにもかなりのティを開放しているコースなので、かなりの数のビジターが来ます。また、僕らがラウンドした7月というのは、アイルランド、スコットランドにはたくさんのアメリカ人ゴルファーが渡ってくる季節。この日も、僕らの前の組はアメリカ人4人組だったのですが、とにかくプレーが遅く、何と1ラウンド完了に5時間強掛かってしまいました。そのせいもあって、コースの印象がよくないのはちょっと残念。待たされている間に、淡水の水辺にすむミッジという、日本でいうブヨのような虫に頭を刺されて(ミッジは頭の中に入り込んで、頭皮を刺す習性がある)、翌日から数週間、非常に辛い思いもしました。ということで、コースの素晴らしさとは裏腹に、「また行きたい度」は低めになっていますが、行く価値のあるコースであることは間違いありません。


No.43:Cairndhu Golf Club

初プレー日: 2012年7月21日
場所: Larne, Northern Ireland
また行きたい度: ☆☆☆
http://www.cairndhugolfclub.co.uk/



ここから3コースほど、北アイルランドのコースが続きます。2012年7月は、スコットランドの日本企業会の皆さん7名と、北アイルランドへの2泊3日のゴルフ合宿を行いました。グラスゴー南郊のTroonから北アイルランドのLarneまで、カーフェリーが出ているのです。2泊3日と言っても、初日は金曜日で仕事が終わってから、夜7時半初のフェリーでアイルランド島に渡るというもので、ゴルフをしたのは2日間だけでした。Cairndhuは、その最初にラウンドしたコースです。



コースは海岸沿いの丘の上にレイアウトされたコース。上の写真の1番ホールは、いきなり400y近い打ち上げ。ここから見る限りでは、海の気配はなく、完全なパークランドコースのような感じがします。



しかし、1番グリーンに上がると、見事な海の景色が広がります。



そして、このコースのシグネチャーである2番ホール。右に押し出してしまうと、ボールは遙か崖の下という按配になっています。

実は海の景色が楽しめるのは、1番グリーンから3番ティまでと、わずかでしかないのですが、この美しさはなかなかすごいものがあります。そして、パークランド部分に降りてきてからが、スコアメイキングとしては難しい。特に、このコースはグリーンが素晴らしく、硬さ、速さ、小ささと、どれを取っても非の打ちようがありませんでした。僕も4連続を含む5つの3パットと大苦戦。しかし、遅いことが理由ではなく、速さと硬さのスリリングなグリーンであったこともあり、とても楽しかった記憶があります。

もしかしたら、川奈はこんな景色が見られるのかな、と思ったコースでした。

No.42:King James VI Golf Club

初プレー日: 2012年7月15日
場所: Perth, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆
http://www.kingjamesvi.co.uk/



このコースは、スコットランドに数多くあるゴルフ場の中でも、そして世界的に見ても、非常にユニークなコースだと思います。コースの所在地は、スコットランドの「ヘソ」というべき、Perthという街。ハイランドへの入り口にある街で、ゴルフなしの観光で来ても、綺麗な街並みが特徴で、魅力的でもあります。



しかし、コースは上の写真のようになっています。そう、Tay川の中州が丸ごとゴルフ場になっているのです。最初、僕もGoogle Mapで見たときには、何だこりゃ?と思いましたが、コース自体はPar69ながらも、しっかりドライバーを振って楽しめる、本格的な仕上がりになっています。



三角州の中にあるのは、ゴルフコースとクラブハウスだけ。そのため、コースに行くには、まず川沿いにあるPerthの公営の駐車場に車を停め、徒歩で橋をわたります。



橋は鉄道橋に併設されたこんな細いもの。当然、このクラブのメンバーさんは、自分のゴルフクラブ一式すべて、クラブハウスに預けているとのことでした。



そして、コースに出てびっくり。川の中州にあるとは思えない、木々に囲まれた美しいコースが迎えてくれるのです。川の中州ですから、砂質の土地でもあり、水はけもかなりよいようで、特にグリーンが硬くて速かったです。さらに、グリーンはネコの額のように小さく、アイアンショットの精度が攻略のカギでした。

このコースの設計は、Old Tom Morris。Old Tomのコースは、設計よりも、コースを置くべき土地を選ぶ慧眼に驚かされるのですが、このコースはその中でも珠玉と言っていいと思います。

No.41:Gleneagles PGA Centenary Course

初プレー日: 2012年7月14日
場所: Perthshire, Scotland
また行きたい度: ☆
http://www.gleneagles.com/golf/golf-courses/pga-centenary-course



ご存知、2014年Ryder Cup開催コース。僕がラウンドしたのは、会社のお偉いさん接待ということで、その2年前の夏。2012年の夏は天候不順で、雨が多く、ジャガイモ不作がニュースになった年。この日も、当日のスタート直前まで雨。しかし、さすがは近代的な排水機構を備えたトーナメントコース。フェアウェイもグリーンもいいコンディションでした。



ただし、コース自体はJack Nicklaus設計のアメリカンタイプのトーナメントコース。大きくて、人工的なウネリの強いグリーンを深いバンカーで囲い、ティショットの落ち場所にもバンカーでガード。難易度がとにかく高くて、楽しめる要素はほとんどないコースです。 同行のゴルフ狂のお偉いさん曰く「ラフに入れたら、即ワンペナというのは、ちょいとしんどいな」というのは、言い得て妙。僕ら一般的アマチュアには、いろんな要素が一段上という感じでした。スコットランドらしさがないこのコース、Gleneaglesの中では、スコットランド人の間では人気がないのだそうで、ラウンドしているのはアメリカ人と日本人が多いと、僕の所属クラブのメンバーさんから聞いたことがあります。



一度は話のタネにラウンドされるのはいいと思いますが、僕としては2回目はいいかな、という感じ。こういうコースは、プロの試合を観戦する方が楽しいと思います。実は、掲載している写真は、2014年のRyder Cupを観戦したときのもの。トーナメントコースとしては、とてもスペースが豊富で、実に見やすいレイアウトです。ここでは、毎年晩夏にJonnie Walker Championshipを開催していますので、8月末にスコットランドを訪れる予定のある方は、ぜひ、観戦されることをお勧めします。



そして、これがサミット開催時の各国首脳の写真です。ホテルの入り口からバーに向かう廊下に飾ってありました。

No.40:Burntisland Golf House Club

初プレー日: 2012年7月8日
場所: Fife Scotland
また行きたい度: ☆☆☆
http://www.burntislandgolfhouseclub.com/



Fifeの南岸、まだエジンバラの向かい側にある海沿いの丘にあるこのコースは、リンクスコースではなく、パークランドコースに分類されます。クラブのホームページによると、オリジナルのクラブは世界で10番目に古いそうで、このBurntislandという土地では、すでに1688年からプレーされていたらしいとのこと。しかし、そんな歴史あるクラブとコースが、とても気さくにビジターを迎え入れてくれました。スコットランドでは、常にゴルフは「みんなのゲーム」なのです。



コースは1番ホールでまず山登り。これは1番のグリーンからクラブハウスの方向を振り返ったものです。リンクスコースではなく、ホール間には木々が茂り、しかも結構起伏も強い。ショットの精度と、傾斜したライへの対応力が求められるコースです。



1番で丘の高いところへ登ってからは、しばらく高台を行ったり来たりする、とてもコンパクトなレイアウト。しかし、この写真のように、Forth湾を望む景色が素晴らしく、例えスコアが悪くても、とても爽快な気持ちにさせてくれるコースです。

このコース、所有者のクラブの歴史もすごいのですが、コース側の歴史もすごい。まず、この土地にゴルフコースを作るように進言したのは、Old Tom Morris。そして、まずオリジナルのレイアウトをしたのが、Morris家のライバル、Park家のWillie Park Jnr。そして、最後にリレイアウトをして現在の形に整えたのが、James Braidです。ゴルフ界のレジェンドの名前がギュッと濃縮されているのです。

Fifeへゴルフ旅に出てしまうと、ついついSt Andrews方面に向かってしまい、このBurntislandは素通りしてしまうのですが、エジンバラからでも1時間かからない、良い立地にありますので、海の近くで絶景ゴルフを楽しみたい、という人には、おススメです。

2015年2月5日木曜日

No.39:Royal Musselburgh Golf Club

初プレー日: 2012年5月14日
場所: East Lothian, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆
http://www.royalmusselburgh.co.uk/



ここも非常に歴史のあるクラブで、世界で5番目に古いそうです。Musselburghの町は、エジンバラの東海岸。名前にムール貝(mussel)があるように漁港の町でもあります。しかし、この町はゴルフ史の中では結構重要な位置にあります。

別の投稿で紹介しますが、この町には現存する世界最古のゴルフコース・Musselburgh Old Linksがあります。今では競馬場の中にある9Hのコースですが、全英OP黎明期には開催場所の一つでしたし、実はこの競馬場の9Hのコースは、一時期、Muirfieldを後に所有することになるHonorable Company of Edinburgh Golfersと、Royal Musselburghがホームコースとして間借りしていた時期があるのです。そして、Musselbugh Old Linksが多くのゴルファーで溢れるようになると、この二つの名門クラブはそれぞれにコースを別の場所に移しました。Royal Musselburghは、海岸線に近い丘の上に、James Braidのデザインでコースを作って、現在の場所に来たのです。




このコースは、実にコンパクト。グリーンとティが非常に近くにあるため、スムーズにプレーができます。ホール間に木をあまり植えていないため開放感もあるので、実はあまり広くないコースでありながら、気持ちよくティショットができるホールが多い。しかし、Braidの特徴である小さいグリーンはここでも登場し、正確なアイアンショットと全体の傾斜との錯視を利用した、ラインの読みづらい、面白いパッティングも楽しめます。

ここは歴史ある名門でありながら、メンバーシップもそれほど高いわけではなく、そのせいでメンバーが多いのか、かなりの競技会が開催されています。トップシーズンの週末では、午前中のティを取るのは難しいかも知れません。Musselburghもエジンバラからクルマで15分程度であり、立地がよいことも影響しているのかな。ここをラウンドした日は、風がそこそこある曇天のスタート。そして、ラウンド終了間際には雨も降って、最後に崩れてしまったので、もう一度ラウンドしたかったんですが、結局、この日が最初で最後のラウンドになってしまいました。海の景色を楽しむことはできないのですが、クラシックなパークランドのゴルフを楽しむには、とてもいいコースです。

ちなみに、このコースも評価が高く、UKゴルフ誌での評価は77位と、パークランドコースとしてはかなり上位に入っています。
http://www.todaysgolfer.co.uk/courses-and-2-fore-1/top-100-golf-courses/top-100-golf-courses-scotland-2013/top-100-scotland-2013-80-71/royal-musselburgh/