2015年6月13日土曜日

No. 59:Wick Golf Club

初プレー日: 2013年2月23日
場所: Caithness, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://wickgolfclub.org.uk/



スコットランド北部の首邑Invernessからクルマでさらに2時間北上したところにあるWickという街は、その立地とは裏腹に、意外に大きい街です。理由は北海油田と、北方にあるOrkneyとShetlandへの物流の拠点になっているからだそうです。そして、この街にも、クラブのホームページによると1870年からプレーされているゴルフ場があるとのことだったので、行ってみることにしました。ラウンドしたのは、Royal Aberdeenの翌日です。


朝8時にコースに着いてみると、誰もいない。トイレに通じるドアだけ、鍵が掛かっておらず。トイレに行く手前にこのようなデスク。実は、これがスコットランド独特の料金収集システム、その名も「Honesty Box」。まず、一番左の宿帳のようなノートに、名前と所属クラブなどを記入します。真ん中にある黄色の紙は、二枚つづりになっていて、ノートと同じことを書くのですが、そのうち一枚はスコアカード(真ん中の仕切りの右いある白いカード)の右にある茶色の封筒にプレーフィと一緒に入れて、一番右の口から入れてお支払。もう一枚は、コースに持ち出して、コース管理のスタッフに提示を求められたら、支払の証明に見せる、というシステム。何とものどかな話です。

2月下旬という冬の真っ只中でしたが、実はこの日、UKで一番気温が高かったのが、このNorth Highland界隈。ロンドンに至っては、氷点下だったのに、Wickは朝は2℃と冷え込みましたが、午後には10℃くらいまで上がるという幸運に恵まれました。



コースは超本格的&クラシックなリンクスコース。これは確か2番のグリーンですが、バンカーはないものの、見事なアンジュレーションです。



コースはこのような大きな砂丘に守られていて、北海からの冷たい風を遮ってくれます。しかし、ところどころに砂丘が切れているところがあり、そこから吹く風がプレーを難しくしてくれます。



これは10番で折り返した後の景色。フェアウェイとラフが輝いていました。

このコースは、スコットランドのTop100にはランクインしていませんが、それは単にパネラーもプレーしている人が少ないだけのように思います。コースのクオリティは、St AndrewsやTroon、Gullaneのようなゴルフ銀座にあるコースのそれと遜色ありません。そんなすごいコースが、この立地であるが故に、Wickに住む人たちのためだけに存在しています。スコットランドのゴルフのまた違う側面での奥深さを味合わせてくれるコースですね。



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