2015年12月31日木曜日

No. 108:Boat of Garten Golf & Tennis Club

初プレー日: 2014年8月31日
場所: Inverness-Shire, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆☆
http://www.boatgolf.com/



Grantown-on-Speyから車で20分ほど南西にSpey川に沿って走ると、Spey川のリゾート地域に入ります。その中でも、このBoat of Gartenは最も古いゴルフとテニスのリゾートクラブ。設計はこれまたJames Braidと、マニアにはたまらないコースです。



この日は午後4時前からプレーを始めましたが、だんだん風が強くなってきて、難しいコースがさらに難度を増す状況になりました。



作家・山口信吾氏はこのコースを「山のリンクス」と形容していますが、それはラウンドすればわかります。コースは絶妙にうねりがあります。リンクスが海岸沿いに川が運んだ砂で出来上がっているように、このBoart of GartenはSpey川が山からやや平たい場所に降りてきたときに堆積させた砂地にあり、それが理由でアンジュレーションのあり方が似ているように思いました。



そして、Boat of Gartenの一番の魅力は、このハイランドの山々の景色です。僕らはちょうど夕方にラウンドしたので、このような雄大でありながら、どことなく哀愁漂う景色を存分に味わうことができました。

ここもパークランドコースの中では、GleneaglesのQueen'sに匹敵する素晴らしさで、「また行きたい度」を非常に高くしています。次にここを訪れることがあれば、Spey Sideに連なるウィスキーの蒸留所巡りと合わせて楽しみたいものです。

No. 107:Grantown-on-Spey Golf Club

初プレー日: 2014年8月31日
場所: Morayshire, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://www.grantownonspeygolfclub.co.uk/



確か日本帰任の内示を受けたのが、8/25頃。それ以降、できるだけたくさんのコースを回っておこうと考えて、日曜日だったこの日、ゴルフ狂の日本人仲間二人とともに、ウィスキーとサーモン釣りで有名なSpey Sideのコースへ向かいました。当初は、Spey Valleyとこの後ラウンドするBoat of Gartenの二つをラウンドする予定でしたが、この日、エジンバラ方面からSpeyへ向かう幹線道路M90が何と事故で通行止めとなり、山道を抜ける羽目になり、Spey Valleyには間に合わず。移動中の車の中で電話して、急遽、Grantown-on-Speyのティを確保。Spey Sideでの2ラウンドを実現させることができました。それにしても、3年前の駐在当初では考えられない英語力の進歩。いや、ゴルフをやっていたからこそ、英語力も上達したのかも知れません。



Grantown-on-Speyは、その名前の通り、Spey Side地域で一番大きな町です。この日帰り2ラウンド旅の終わりに、この町のインド料理屋でカレーを食べて帰ったのですが、とても美しい町でした。その町の中心部から車で5分ほど行ったところにある林間コース。Spey Sideは遠くハイランドの山々が見える地域。遠景にハイランドの山々を望み、高い密度の高い木々に囲まれたとても美しいコースでした。



距離は5,400yでPar68とコンパクトな設計ですが、ドライバーもしっかり振れます。しかし、フェアウェイの両サイドを木々が囲み、曲げたら大怪我必至というレイアウトになっています。



コースにある絶妙なアンジュレーションが、このコースの特徴でもありました。簡単なコースだと思っていたら、小さいグリーンと林、そして蛇行するフェアウェイに翻弄されていました。ご覧のように、ラウンドした日は天気も良く、夏の終わりの少し涼しくなった風と合わせて、とてもよい記憶が残っているコースです。

No. 106:Shotts Golf Club

初プレー日: 2014年8月24日
場所: North Lanarkshire, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆
http://www.shottsgolfclub.co.uk/



スコットランドの二大都市、GlasgowとEdinburghのちょうど中間に位置するShottsという町は、名前から見て、まるでゴルフの町のように思われそうですが、実は全然関係ないそうです。



このコースも名匠James Braid設計。線路沿いの小高い丘に巧みにレイアウトされたコースは、Braidの特徴がしっかり現れた美しいホールがたくさんありました。フェアウェイから滑らかに繋がる小さいグリーン、400yを越えるPar4の多さ。そんな立派なコースが小さい町のゴルファーの持ち物として存在していました。



これはコースの中にあったプレー速度の目安。12番ホールで2時間20分以内と言われると、ちょっと難しそうですが、スコットランドでは通常、ストロークプレー(およびステーブルフォード)は3名以下でプレーすることになっているのです。4人でラウンドするときは、2ボールのオルタネートか、4ボールでもマッチプレーをするのがマナー。しかし、日本人ゴルファーはどうも守れていないようでした。

No. 105:Luffness New Golf Club

初プレー日: 2014年8月14日
場所: East Lothian, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://www.luffnessgolf.com/



Luffnessと書いて僕らの耳には「ラフネス」と聞こえるこのコースは、East Lothian地域のゴルフ銀座の中心、Gullane GCのお隣にあります。どれくらい隣かというと、右に大きく曲げると、Gullane No.3に打ち込んでしまうくらいの近さ。Gullane GCの3つのコースが海岸沿いの小高い丘にあるのに対して、Luffness Newは丘の麓に広がっています。

NewというからにはOldもあるだろう、と思われるところなのですが、実は元のLuffnessのコースはもっと海岸に近い場所にあったそうです。そのコースを使い潰した後(コースメンテの悪かった時代では、コースを「使い潰す」ことは普通でした)、少し内陸側に入って新しいコースを作ったのが、1894年。設計はOld Tom Morris。ちなみに、設計が同じOld TomのSt Andrews New Courseは1895年の開場。今、この二つのコースが「世界で一番古いNewコース」の名乗りを争っているのだそうです。



Luffnessのコースは、まるで「Roughness」との掛詞なのか、と思うほどに、荒々しさに溢れたレイアウトになっています。これは、スタート1番ホールでグリーンを守るバンカー群。



Par3もティからグリーンへ、島から島へ伝っていくようなレイアウト。間の「海」の部分のラフは、膝丈まで伸び、ボールを見つけることは難しいし、見つけたとしてもアンプレヤブル不可避です。

高い場所にはないのですが、その分、海面に近い高さにあり、また違った味わいのある風景が広がります。

このコースは、本当に無駄なものがない。ラフとフェアウェイとグリーンに、最小限のバンカーで形成された絶妙なリンクスコースです。ティを一般に開放しているGullane No.2とNo.3のお隣にあり、かつこちらはやや排他的な名門クラブ。グリーンフィも£80以上とやや高めということで、隣のGullaneには足繁く通いながら、このLuffnessに行ったのはこの一回だけ。しかし、とても印象的なコースでした。

このコースはビジターのティタイムが平日の午後3時以降にのみ設定されています。また、実はティタイムは指定されておらず、予約すると午後3時以降はいつでもティオフしてもよいことになっています。恐らく、飛び込みでのプレーはできないと思いますが、予約サイト経由などでティは取れますので、平日に時間が取れる方は、ぜひ、ラウンドしていただきたいコースです。

No. 104:Whalsay Golf Club

初プレー日: 2014年8月10日
場所: Shetland, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://www.whalsaygolfclub.co.uk/



OrkneyにあるKirkwallを深夜便のフェリーで出て、7時間。上の地図でもわかるように、緯度ではほとんどノルウェーのベルゲンという街と同じ場所に、Shetland諸島はあります。Shetland諸島はいくつもの島々で成り立っていますが、この中にあるWhalsay島というところに、UK最北端の18Hのゴルフコースがあるというので、行ってみました。



ShetlandのMainland島から、さらにフェリーで30分で目的地のWhalsay島に到着します。綴りを見ても想像が付きますが、この島は「クジラの島」という意味だそうです。島の形がクジラに似ているからなのか、クジラが取れる島だったからなのか。手元にあるThe Scottish Islandsという本によると、この島は人口が1,000人を越えているとのこと。生業は、漁業と牧羊です。

コースは島の中心部である西側ではなく、北東端にあります。コースに着いてみると、一人だけメンバーの方がおられました。コースは開いていますか?と聞くと、「コースはいつでも開いてるよ」とのお答え。Honest Boxの使い方を知っているかと聞かれ、Yesと聞かれると「本当か!?」と驚かれました。そりゃそうですよね、こんな地の果てに来た子供連れの東洋人が、Honest Boxの使い方を知っているなんて。



コースは海沿いにあり、カテゴリ的にはクリフトップリンクスに相当します。ですが、リンクスのような水はけの良さは全くありません。実は、このコース、羊の放牧場の中にあります。放牧場の中に適当に刈り込んでフェアウェイを作り、グリーンを置いたようなコース(グリーンだけは専用の芝でしたが)。コースの中には、羊がたくさんいる上、至るところに糞が転がっていました。それもまた一興ですけどね。フェアウェイは羊の蹄に踏まれているので、小さい穴がたくさん開いています。ボールは必ず、そこに止まりますから、常にライは沈んでいます。



もう、遮るものは何もない、という大自然の中のコース。コースガイドもない上、手持ちのスマホのGPSアプリにもデータ登録がなく、とにかく目視と100・150・200yのスティックが頼りです。幸運にも天気が素晴らしく、風はかなりありましたが、長男と二人、コースの起伏を楽しみながらのラウンド。途中には、野生のアザラシが海から顔を出して、僕らのギャラリーになってくれるなど、正に異次元の体験でした。



コースのハイライトは、16番のPar4です。ティから見ると左は完全に海になっています。



そのセカンド地点からは、こんな感じ。東尋坊でゴルフをしているような感じですね。



最終18番は、この池をぐるりと半周するホール。水と空の見事な青さが感動的でした。

実は、Shetlandには18Hではないけれども、まだ北にゴルフコースがあるらしい、という噂ではあります。ただし、それが現存し、プレー可かどうかはわからない。もう少し北にあるUnst島には、冷戦時代に空軍の基地があり、そこに8Hのコースがあったという記録もあるようです。しかし、一介のスコットランド在住者としては、このWhalsayが限界というところでした。恐らく、物書きなどの商売でもなく、こんなところまで来た日本人は、恐らく10人にも満たないのではないかと想像します。


プレーしていないコースの写真を紹介するのは初めてですが、ShetlandのMainland島にも、素晴らしいコースがありました。これはShetland Golf Clubの1番ホールからの景色です。時間がなく、プレーできなかったのが、本当に残念。コースは氷河が削った谷底にレイアウトされていて、見た目にはとてもタフに感じました。いつの日か、もう一度、Shetlandを訪れることがあれば、ここもラウンドしてみたいコースです。

No. 103:Orkney Golf Club

初プレー日: 2014年8月8日
場所: Orkney, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆
http://orkneygolfclub.co.uk/



Stromnessをラウンドした翌日、Orkney島観光を一通り終えた後、時間が多少余りましたので、宿泊地だったKirkwallの街を見下ろす丘の上にある、Orkeny GCをラウンドしました。KirkwallはOrkneyの首都とも言うべき街で、人口9,000人余りのかなり大きな港町。この街の港からは、スコットランド本島のAberdeenからのフェリーが立ち寄り、さらに北方のShetland諸島へのフェリーも出ています。



ここでもHonest Boxで料金を支払って、プレー開始。長男と二人でプレーしていて、ふと気が付いたのがプンフラッグ。何と、僕らがラウンドした年で、このクラブは創立125周年を迎えていたのです。Orkneyは5,000年以上前から人が住んでいたと、考古学では言われていますが、ゴルフもこんなに早くから行われていたとは驚きでした。



Kirkwallの街を見下ろす景色が、このコースのハイライト。この写真ではわかりにくいのですが、Kirkwallの街は聖マグナス大聖堂という赤い聖堂を中心に広がっていて、この丘の上からでも、大聖堂はまさにランドマークとなっていました。

コースは海沿いというわけではないのですが、コースは前日ラウンドしたStromnessよりもリンクス色が強かった。またグリーンがとても小さいのも特徴でした。距離は5,400yでPar70。ほとんどのPar4が300y前後でややホールの特徴が薄いところは残念ですが、立地的には仕方がないのかも。

ラウンドした当日は風は強かったのですが、このように大変よい天気に恵まれました。スコアはともかく、この島のゴルフの歴史資産でプレーできたことは、本当にうれしかった。この街に向かって打ち下ろしていくようなティショット、果たして写真の長男(当時10歳)は覚えてくれているかどうか。

No. 102:Stromness Golf Club

初プレー日: 2014年8月7日
場所: Orkney, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆
http://www.stromnessgc.co.uk/



この年の8月に、どうしても行きたかったスコットランドの北方に浮かぶ島々、OrkneyとShetlandへの家族旅行を敢行しました。Orkneyへは、スコットランドのほぼ北端Scrabsterという港からフェリーで2時間程度で、南の玄関口の
Stromnessに到着します。ここにも素晴らしいゴルフコースがあるというので、到着直後にラウンドしました。



スコットランドの田舎のコースでは今でも現役の、Honest Box。左側にある用紙は3枚つづりになっていて、すべて同じ内容を記載します。一番左は切り取らず控えにして残します。真ん中の部分は、備え付けの封筒にグリーンフィと同封して、右の郵便箱に入れます。そして、一番右のモノをレシートとしてコース内に持参。コース内でグリーンキーパーやメンバーさんに求められたときは、これを提示するというシステムです。



Stromnessのコースは、クリフトップリンクスというイメージ。距離は短い5,000y未満でPar65のコースですが、十分に面白い。写真のような本格的なラフには、紫の可憐な花が咲いていました。


コースはフェリーが通過する水道に面しています。StromnessはOrkenyのMainland島にあり、写真に見えるお向かいの島は、Hoy島。この間を、海流がまるで大河のように流れていく様を見ながら、ゴルフが楽しめるのです。僕らがプレーしている間もフェリーが通過していくところが見えました。

コースは特段戦略的でもないのですが、グリーンが小さく、かつ固く、スピードがしっかりあり、十分に楽しめます。ドライバーもしっかり振れますし、中には400yを越えるPar4もあり、バリエーションが豊富。Stromnessは人口2,000人強の小さい町ですが、贅沢なコースをお持ちなのだと、ちょっと羨ましく思いました。

このような絶景を楽しみながらのゴルフができたのも、スコットランドに住んでいたからこそ。作家・山口信吾さんは、旅行者としてここまでいらしたようですが、普通の旅行者にはできる業とも思えません。そういう意味では、僕はとても幸運な経験をしたものだと、心から思います。

No. 101:Gleneagles Queen's Course

初プレー日: 2014年7月20日
場所: Perthshire, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆☆
http://www.gleneagles.com/golf



Gleneaglesの3つあるコースを今回でコンプリート。この日、午前中はホームコースの競技に出場した後、16時のティオフでQueen'sを、スコットランド在住の日本人ゴルフ仲間とラウンドしました。スコットランドの7月は、日の入りが22時くらいですから、16時のティオフでも十分です。

Gleneaglesの3コースのうち、King'sとQueen'sの2コースは、James Braidの手による珠玉の作品。その名前の通り、距離もあり、起伏も強く、勇気の試されるブラインドが多いKing'sと比較すると、Queen'sは距離がやや短め、かつ起伏はあるものの優美な感じ。ブラインドホールは少な目、という感じです。僕が所属していたコースのメンバーさんに伺うと、Queen'sが一番楽しいコースで、調子がいい時はKing'sにチャレンジしたい。PGAはアマチュアが楽しむコースではない、という評価でした。



ラウンドした日は、低い雲の中でのゴルフになりました。それでもホールが見渡せないほどではなく、十分に楽しめました。さすがは名門Gleneagles、一日シトシトと細かい雨が降った日でありながら、フェアウェイはそんなにぬかるんでいませんでした。ただ、グリーンの低いところには少し水が溜まっていました。

Queen'sの特徴はグリーンの配置です。上の写真は、自然の隆起を使った2番のPar3。難しさよりも、滑らかさと優美さを感じるホールです。



このホールはグリーンの入り口を、隆起でガードしたホール。ピンポジションを把握しておかないと、残り30yになってもブラインドになってしまいます。


Queen'sは、距離にして5,600y強という短いコースですが、Par68と結構手強い。18Hの中でPar5は一つしかないのに、400yを越えるPar4が4つもあり、決して簡単なコースではありません。ボギーで上がることは難しくないけど、パーを取るのは難しい。そんなコースになっています。Queen'sという名前の通り、女王様のご機嫌をどのようにすれば麗しくできるか。それがこのコース攻略のカギなのかも知れません。

今ではGleneaglesと言えば、PGAコースが有名になってしまいましたが、スコットランドのゴルフを楽しむのであれば、King'sかQueen'sがよいと思います。ただ、Gleneaglesは名門ホテルのコース。通常料金は、£150を超える高額コース。しかし、夏場になると、夕方3時や4時以降に割引(概ね半額)のサービスレートがありますので、そこでのラウンドがおススメです。

2015年12月30日水曜日

No. 100:Murcar Links Golf Club

初プレー日: 2014年7月7日
場所: Aberdeen, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://www.murcarlinks.com/



ゴルフ修行の旅最後のラウンドは、僕にとってどうもちょうど100コース目だったようです。Murcar Linksは、有名なRoyal Aberdeenの北に隣接するコース。Royal Aberdeenほど名前が売れていないようですが、こちらの方が荒々しく、手強いコースです。



コースはクラシックリンクスには珍しい、ループタイプ。1番からまず南西に向かってスタート。4番から折り返して北東に向かい、13番あたりで再び南西に向かう構成。通常、西から風が吹くスコットランドですから、アゲンストに向かってスタートし、途中はフォロー。最後にまたまたアゲンストになるという、序盤と終盤が難しい設定になっています。



ラウンドした日は、修行の旅にふさわしい風の日。10m/s以上の風が吹いていました。おかげで、向かい風の中のドライバーは曲げたら即死。一方、フォローでは一度、300y弱のPar4でグリーンオーバーするティショットが打てるなど、風のゴルフを堪能できました。



コースはRoyal Aberdeenよりも起伏に富み、高台のティが多いのも特徴です。そのティからは、このような北海の広大な景色を楽しむこともできました。

ここはなんとなく、Royal Aberdeenをラウンドしたついで、というイメージを持たれがちですが、今年から欧州ツアーの競技も始まりましたが、中継を見る限り、プロでも苦戦していたようです。Royal Aberdeenに比べるとティも取りやすいので、ぜひ、ここもラウンドしてもらいたいところです。

No. 99:Fraserburgh Golf Club

初プレー日: 2014年7月7日
場所: Fraserburgh, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://www.fraserburghgolfclub.org/



スコットランドのほぼ最東端と言っていい場所には、このFraserburghと漁港で有名なPeterheadがあります。どちらも非常に素晴らしいリンクスコースを持つ港町ですが、この修行の旅ではFraserburghの方をラウンドしました。



Fraserburghのゴルフコースは、1番ティに立った段階では、ただ真っ平らなホールがあるだけ。しかし、2番ホール以降、海岸線沿いに隆起した砂質の丘を上り下りする、厳しいコースに変貌します。上の写真は3番ティ方向から2番グリーンを眺めた景色。海と空の青さが絶妙なコントラストを描いています。



コースは雄大なリンクスランドに巧みにレイアウトされています。途中、高台に設けられたティに登ると、このようなぜ絶景が出迎えてくれます。



コースもこのように自然のコブを絶妙に使ってグリーンをガードしたりして、飽きることがありません。



リンクス側の16ホールで厳しさにもまれたプレーヤは、最後、18番で1番ホールの隣に戻り、また真っ平らなPar4に向かいます。このある意味ではのっぺらぼうなスタートホールとフィニッシングホールは、賛否両論あるようです。ただ、最後のホールはやや易しくなっているのは、古いリンクスコースの全体的な特徴とも言えて、このコースもその一つではないかと思います。

ここもエジンバラやグラスゴー界隈からは極めて遠く、行きづらい場所の一つではありますが、いわゆる「本物」のリンクスを味わうことができますので、時間に余裕を作っていただいて、プレーしていただきたいコースの一つです。

No. 98:Moray Golf Club, Old Course

初プレー日: 2014年7月6日
場所: Moray, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆
http://www.moraygolf.co.uk/



ゴルフ修行の旅二日目の第2ラウンドは、MorayのOld Courseです。このコースには、Newというこれまた素晴らしいリンクスコースがあるのですが、今回はOld Courseのみをラウンドしました。



このコースの特徴は、海に近い1番から出た後、しばらくは内陸側をラウンドしてゆくことです。この内陸側のコースが、かなりタフで難しい。コースの立地はリンクス特有のアンジュレーションの効いた砂地にありますので、ラウンドした日のように雨になっても、コースがぬかるんだりすることはありません。しかし、海から遠いエリアは、コース内にやや高い木もあり、他のリンクスコースと少し雰囲気が違っています。



最終18番は、このコースのシグネチャーです。370yくらいの打ち上げのPar4ですが、右サイドに並ぶ民家に対して、防球ネットはなく、あるのは石壁のみ。右に曲げたらどうするの?と思いながら、やや左にティショットを打ってしまいます。



打ち上げのグリーンに登り切ると、見事な北海の景色が広がります。このグリーンがコース内で一番高いところにあります。この日は、ちょうど沖合を大型フェリーが通過していくところでした。

このコースは、風や雨がなければ、そこまで極端に難しくない、典型的な古いリンクスコースです。ただ、立地の悪さ(エジンバラ界隈からだと4時間くらい車でかかる)などから、なかなか旅行者には足の向かない場所かも知れません。しかし、このMorayの界隈、Invernessから東にまっすぐ伸びる海岸線には、他にも小さな町のリンクスコースがあり、どこも魅力的でした。もう一年、駐在が続けば、この界隈を舐めるように味わいたかったのですが、Moray以外のリンクスには結局行くことができなかったのが、今でも心残りです。

No. 97:Fortrose & Rosemarkie Golf Club

初プレー日: 2014年7月6日
場所: Fortrose, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆☆
http://www.fortrosegolfclub.co.uk/



ゴルフ修行の旅の二日目は、この少々長ったらしい名前を持つコースからでした。このコースは、スコットランドのコースの中でも、極めてユニークです。その理由は下のGoogle Mapの画像をご覧下さい。



そう、このコース、海に突き出た砂州を丸ごとゴルフ場にしているのです。何という贅沢な造り。そして、こんな見事なコースを作ったのも、名匠・James Braidなのです。



コースは狭い砂州に丁寧にレイアウト。ホール間をゴースがセパレートしていて、プレーヤにプレッシャーをかけます。



修行の旅も二日目になって、雨が降り始めました。このラウンドは典型的なScottish Weatherで、晴れてスタート。途中で大粒の雨。さらには霧雨になって、また最後に晴れるという忙しいものでした。



この砂州丸ごとコースの面白いところは、コースの両側に海が見えるというところ。通常は、コースの片側にしか海は見えませんが、ここは海に突き出ているので、コースの両側に海が見えるというわけです。

砂州という完全リンクス地質の場所に絶妙にレイアウトされたコースは、グリーンも小さく、想像以上にアンジュレーションが効いていて、飽きることがありません。距離もあまり長くないので、十分enjoyableなコース。これが、この半島の付け根にある二つの町の人たちのために、125年以上も存在しているという、これぞスコットランドのゴルフを体現したコースと言っていいと思います。