2015年1月4日日曜日

No.16:The Musselburgh Golf Club

初プレー日: 2011年11月6日
場所: Musselburgh, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆
http://www.themusselburghgolfclub.com/



Musselburghは、今では競馬の町というイメージがUK全体にあるようですが、ゴルフの町でもあります。ここには世界最古のコース、Musselburgh Old Linksがあり、ゴルフ史における重要な地の一つです。そして、この町には他にRoyal MusselburghとこのThe Musselburghという名門コースが現在もあり、St Andrews、Gullane、Troonと並んで、「ゴルフの町」を形成しています。

The Musselburghは、世界最古のコースOld Linksや世界で5番目に古いRoyal Musselburghと比較すると、名前が売れていないのですが、こちらも名匠・James Braidの設計コース。ゴルフ誌のコースランキングではTop100に入って来ないのが残念なのですが、僕はこのコースは大好きです。恐らく、Musselburghという地名から連想される海やリンクスの景色や、コースに宿る歴史が、他の二つのコースと比較して不足しているということが理由なのかも知れません。しかし、コースの面白さは、むしろ、このThe Musselburghの方が上です。

Braidの設計の特徴がいかんなく発揮されているこのコースでは、さらにロングヒッターを有利に仕上げる工夫が随所に見受けられます。その一つが、長いPar4におけるフェアウェイ途中のバンカーです。長いPar4では、二打目を刻んで、三打目勝負に出るわけですが、その二打目を容易に打たせないよう、残り100y前後の位置に巧みにバンカーが仕掛けてあるのです。バンカーを恐れて、短く刻んでしまうと、残りは120yを越えてしまい、パーの可能性は低くなる。しかし、バンカー群を越えて行くには、残り50y地点までキャリーが必要。ロングアイアンやフェアウェイウッドでしっかりキャリーが出せる技術を要求する、現代ゴルフの基本とも言えるレイアウトを見ることができます。そして、このコースもグリーンは小さ目。ロングヒッターであっても、ショートゲームというゴルフの基礎を疎かにすべからず、というBraidの叱咤激励が聞こえてくるコースです。



また、景色の使い方も見事。コースはあまり高いところにないため、ブラインドホールやドッグレッグのホールでは目印や方向が見つけづらいのですが、Braidはその目印に、何と市内で一番高い建物である教会の塔を用いているのです。こうしたBraidの心遣いに触れることのできるこのコースは、スコットランドのパークランドコースの中でも絶品の一つです。

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