2015年1月8日木曜日

No.21:The Golf House Club, Elie

初プレー日: 2012年1月15日
場所: Fife, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆☆
http://www.golfhouseclub.co.uk/



Fifeというのは、エジンバラの北側に突き出た半島のエリアですが、この海岸線沿いもリンクス銀座です。歴史ある名門リンクスコースが、Fifeの海岸線を首飾りのように彩る、魅力的な場所。このElieは、Fifeの南岸にあり、ほぼ対岸がMuirfieldやGullane、North Berwickという立地になります。ここは、The Golf House Clubが正式名称ですが、所在地の名前を取って、Elie(イーリーという発音が近いんですが、エとイの中間で、伸ばし方も伸ばしているようで伸ばしてないような微妙な感じ)と通称されています。ここは2012年1月を最初に都合3回ラウンドした、僕が大好きなコースの一つ。Old Tom Morrisの原設計に対して、James Braidがループに多少手を加えたという、歴史的偉人の足跡を楽しめるコースです。このコースも、とにかく仕掛けが素晴らしい。



1番ホールはいきなり大きな壁のような斜面に向かって打ち上げていくブラインドホール。当然、先が見えないのですが、スターターハウスに潜水艦の潜望鏡が取り付けられていて、スターターがそれを見て合図をしてくれるという粋な計らいからスタートします。誰もが緊張する1番ホールが、いきなり度胸試し。斜面に置かれたポールに向かってしっかり振り抜けば、その先は幅40yの広いフェアウェイが迎えてくれます。



2番で折り返し、先ほどの壁のような斜面と同じ面に作られたグリーンに上がると、これから先に出会う海が遠くに見えるという絶妙な仕掛けになっているのです。さあ、旅はここから。





10番ホールのグリーンで海面に到着すると、11番のPar3、12番、13番の距離のある難しいPar4は、Turnberryにも負けない絶景の中をプレーしていきます。特に、13番ホールのグリーンに向かう景色は、スコットランドのリンクスコースの中でも、トップクラス。さらに、13番のグリーンから振り返る景色も、また見事なのです。



この後、コースは海を背中に町に帰っていくのですが、昼前後からのスタートだと、この上りの5ホールは西日を背中に背負ってのプレーになります。つまり、逆光になることなく、ボールをしっかり見ることができるホールが続くのです。そして、嬉しいことに、これらのホールは距離とフェアウェイ幅が十分で、ドライバーをしっかり楽しめるのです。最後に、クラブのスパイクバーでくつろいでいると、コースの向こうの海に日が沈んでいくのが見えます。Elieでは、こうしたコースと自然が織りなす究極のホスピタリティが味わえるのです。

僕がプレーした、スコットランド102コースの中では、間違いなくTop20に入るコースなのですが、ゴルフ誌によるランキングではスコットランド70位とやや低迷。その理由の一つは、18Hの中でPar3が二つだけ。他はすべてPar4だからというのもあるのではないかと思います。でも、二つのPar3は全然違うタイプだし、一つとして同じようなPar4もない。むしろ、Par4でここまでのバリエーションが出せた、Old TomとBraidの叡智に感動するコースです。
http://www.todaysgolfer.co.uk/courses-and-2-fore-1/top-100-golf-courses/top-100-golf-courses-scotland-2013/top-100-scotland-2013-70-61/elie/

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