2015年1月7日水曜日

No.19:Trump Turnberry Resort, Ailsa Course

初プレー日: 2011年12月18日
場所: Ayrshire, Scotland
また行きたい度: ☆☆☆☆☆(ただし、コース改造したら、行かない。)
http://www.turnberry.co.uk/



さあ、ついに全英OP開催コースをラウンドする機会を得ました。Turnberryでは、1977年にワトソンとニクラウスの死闘(英語では、Duel in the sunと言って今でもスコットランドでは語り草になっています)があり、さらにそのワトソンが2009年の開催で、59歳にしてあわや優勝というところまでいったコース。小さい頃、ワトソンのスイングを真似してゴルフを始めた僕にとって、その人柄も含めて、ワトソンは大ファンなのですが、そのこともあって、Turnberryは僕にとっても特別なコース。2012年夏、ここで全英シニアOPが開催された際には、休暇を取って初日に訪れ、ワトソンの組に18H付いて回りました。それくらい、Turnberryとワトソンは僕にとって特別なのです。



これはコースを見下ろす丘に建つTurnberry Hotelからの景色ですが、たまたま訪れた日が最高の天気で、このようなすごい写真が撮れました。プレーをしなくても、これとホテルのカフェでのお茶を楽しむためだけに来る価値も十分あります。そして、このコースは、UKのゴルフ誌では、スコットランドNo.1に選出されています。
http://www.todaysgolfer.co.uk/courses-and-2-fore-1/top-100-golf-courses/top-100-golf-courses-scotland-2013/top-100-scotland-2013-10-1/turnberry-ailsa/



Turnberryは、リンクスとは言っても、いわゆるクリフトップ系のコース。しかし、どういう地形の奇跡かはわかりませんが、丘の上にありながら、完全な砂質で、水はけもとてもよい。ですので、冬場でもフルコンディションでプレーができますし、グリーンも十分なスピードがあります。



これがシンボルの灯台。コースのロゴマークにもなっています。この灯台周辺、8~11番ホールあたりからの景色がとにかく素晴らしいのです。もちろん、これだけ海に対して何もないわけですから、風や雨が降ろうものなら、どうなることか。幸い、僕は3回ここでプレーする機会に恵まれたのですが、いずれもいい天気の日ばかり。ですので、スコアは84・84・80(Ailsaコースのビジターティは、Par69)とかなり良かったです。



これが1977年、ワトソンが優勝を決めた18番ホールのセカンド地点に埋まっているプレートです。この優勝がきっかけとなり、さらにテンポよくスピードあるプレーをし、誰にも穏やかな笑顔で対応するワトソンは、スコットランド人の中では本当に人気がある。スコットランド人は、基本的にプロアマ問わず、アメリカ人ゴルファーが嫌いなのですが(プレーが遅いことが一番の理由です)、ワトソンとカプルスは人気があり、さらにワトソンは特別という感じですね。

このAilsaコースは、スコットランドにある全英OP開催コースの中では、唯一、ハンデ制限のないコースで、誰でもラウンドできます。難しいコースではありますが、とてもフェアですから(原則、ブラインドホールがない)、日本で100を常時切れる人なら、十分に楽しめるコースです。ただし、ボールを曲げると、ヘビーラフが待ち構えていますし、天気が悪ければ、苦行の旅になります。あと、ここは超高級ホテルリゾートで、プレーフィはかなり高いです。冬場か、夏場の平日の15時以降の割引レートが狙い目。原則、AilsaコースはTurnberry Hotelのゲストが優先してティを取る仕組みになっています。

残念なのは、このコース、2014年にアメリカの不動産王・Donald Trump氏が買収したことです。Trump氏は、何かとR&Aと火花を散らし合う関係にあるようですが、Trump氏の目標は、自分のコースで全英OPを開催すること。Trump氏は、買収早々にコースの改修計画を発表したのですが、これが新しく海の中にグリーンを作るなど、かなり人工的な要素の濃いものでした。これに対して、R&Aは本来なら、次が2019年でTurnberryで開催されるはずの全英OPを、北アイルランドのRoyal Portrushで開催すると発表。この後、どうなることやら。僕としても、今のAilsaコースなら何度も回りたい。でも、人工的に海に作られたグリーンやティのあるコースは、僕の知っているAilsaコースではなく、そこをラウンドしたいとは思いません。

Turnberryには、いろいろな歴史が詰まっています。ぜひ、夏坂健先生のエッセイ「ターンベリーの奇跡」をお読み頂きたく思います。

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